いんくらyochさんの日記

興味あることの忘備録

BIGTREETECH SKR v1.3への換装

ようつべを見ていたらMarlin-2.0が動く32bitボードとしてBIGTREETECH SKR v1.3なるものがあったので、早速注文して取り寄せた。
サミットの中、注文して1週間で通常の国際郵便で届き、今回はかなり早かった。
本ボードは標準でMarlinが焼かれているが、最新のbugfix版の適用とプリンタ環境を反映するため、以下の環境整備を行った。

  1. VisualStudioCodeをインストール
  2. VSを起動したら、PlatformIOを導入
  3. PlatformIOでプロジェクトを開く際、Marlinのフォルダを選択

詳しいことは動画などでわかりやすく説明されているので、ここでは書かない。
※configフォルダがあるが、ビルドする際はMarlinフォルダ直下のファイルが使用される。
環境が整ったので、次はダイヤモンドホットエンドに合わせてConfiguration.hを書き換える作業のほか、本ボードは2エクストルーダまでしか対応しないので、3エクストルーダに対応させるため試行錯誤した。
●3エクストルーダ設定
[Configuration.h]

#define SERIAL_PORT -1
#define SERIAL_PORT_2 0

#define EXTRUDERS 3
#define SINGLENOZZLE

#define X_DRIVER_TYPE  TMC2208
#define Y_DRIVER_TYPE  TMC2208
#define Z_DRIVER_TYPE  TMC2208
#define E0_DRIVER_TYPE A4988
#define E1_DRIVER_TYPE A4988
#define E2_DRIVER_TYPE A4988

#define DISTINCT_E_FACTORS

#define DEFAULT_AXIS_STEPS_PER_UNIT   { DEFAULT_XYZ_STEPS_PER_UNIT, DEFAULT_XYZ_STEPS_PER_UNIT, DEFAULT_XYZ_STEPS_PER_UNIT, 150.9, 150.9, 150.9 }
#define DEFAULT_MAX_FEEDRATE          { 999, 999, 999, 100, 100, 100 }
#define DEFAULT_MAX_ACCELERATION      { 9000, 9000, 9000, 10000, 10000, 10000 }

[Configuration_adv.h]

//#define STEALTHCHOP_XY
//#define STEALTHCHOP_Z
//#define STEALTHCHOP_E

[pins_BTT_SKR_common.h]
CSピンは使用していないので、DIR/STEPへ割り当てる。TMC2130-SPIモード用のピンをENに割り当てた。

//
// Steppers
//
#ifndef E1_STEP_PIN
  #define E1_STEP_PIN      P0_01
#endif
#ifndef E1_DIR_PIN
  #define E1_DIR_PIN       P0_00
#endif
#ifndef E1_ENABLE_PIN
  #define E1_ENABLE_PIN    P0_10
#endif

#ifndef E2_STEP_PIN
  #define E2_STEP_PIN      P1_08
#endif
#ifndef E2_DIR_PIN
  #define E2_DIR_PIN       P1_01
#endif
#ifndef E2_ENABLE_PIN
  #define E2_ENABLE_PIN    P4_28
#endif

[pins_BTT_SKR_V1.3.h]

#define E0_STEP_PIN        P2_13
#define E0_DIR_PIN         P0_11
#define E0_ENABLE_PIN      P2_12
#ifndef E0_CS_PIN
//#define E0_CS_PIN        P1_08
  #define E0_CS_PIN        -1
#endif

●接続箇所
この図とは別にピン名称が書かれたPDFが存在するが、中華クオリティのためか実際と合ってない。
f:id:yoch:20190701201329p:plain
●実装
f:id:yoch:20190701174706j:plain
f:id:yoch:20190701174733j:plain
firmware.binを書く際はStepperExpanderのボードは外しておく必要がある。付けたままでは焼き込みに失敗するが、焼き込み後は付けたままで問題なく立ち上がる。
ほかに、TMC2208のUARTモードを使用時は、ボードのジャンパはUARTのみに挿し他はすべて外しておくのと、TMC2208の裏側の3連パッドを半田ブリッジしておく。