いんくらyochさんの日記

興味あることの忘備録

自作3Dプリンタほぼ完成

1月から製作に取り組んでいたプリンタがほぼ出来上がった。
今のデルタ型より大きい造形物を印刷したいが既成品では大きすぎるため、設置場所に収まるフットプリントで自作することにした。
仕様は以下の通り。

  • フレームは20mmのアルミ材
  • キネマティクスはcoreXY
  • ホットエンドは水冷式キメラホットエンド(0.4mmと0.2mmの組み合わせ)
  • ヒートベットは100v500wのシリコンラバーヒーター
  • コントローラはRAMPS-FDv1(TMC2208x2、A4988x4)
  • F/WはMarlin 2.0.7
  • 造形サイズはX260mm/Y224mm/Z305mm(目標は250mm四方だった)
  • フレームサイズはX440mm/Y465mm/Z620mm(既製品よりXY方向は一回り小さい)

■CAD

■コントローラ周り

ケーブルが届けばよいの作りである。ヒートベット駆動用にSSRが下部にある。もともとプリンタの下に設置予定だったが、ケーブルが長くなるのを嫌って横設置に変更した。
■エクストルーダ1

0.4mmノズルのエクストルーダはOrbiterExtruderである。X軸は中華リニアガイド、Y軸は8mmのリニアシャフトを採用した。ベルトはGT2の6mm、ギア歯は16歯でオリジナルマインドの中古400ステップモーターで駆動している。
■エクストルーダ2

0.2mmノズルのエクストルーダはBONDTECHのクローン品である。
■Z軸のAntiWobble機構

揺らぎ防止のためステージをステンレス玉で支え、ラジアル方向のネジのブレがステージに影響しないような構造とした。Z軸は中華ボールネジ12mm/4mmステップを採用し、200ステップのモータで駆動している。F/Wのチルト機能によりステージ左右の歪みは自動で補正される。
■テスト印刷

VoronキューブをABSで印刷してみた。ベットは3mmのアルミ板に3mmのガラエポ板を載せている。100vヒーターのお陰で110度までの加熱は短時間に完了する。ステージのリニアシャフトは8mmを採用したが、12mmほどあった方が剛性が増して良いと感じた。また、ステージはアルミ材で全て製作予定だったが、DXFファイルの寸法がおかしくワンオフで製作したアルミ板のサイズが合わず、やむなく5mmのアクリル板で支えている。
■造形物

デルタ型と比較してZ軸方向の荒れが多少目立つが、概ね満足の行く結果となった。